J1昇格も夢じゃない!?大木武監督が就任したFC岐阜が絶対にやるべきゴール(目標)設定の話in2017/ハイパフォーマンスアスリートコーチの観点から。
2016年シーズン最終節で本来持っているパフォーマンスを発揮して残留できたFc岐阜の監督が、大木武さんに変わりました。
新しく監督が変わったということで、チーム雰囲気も全く別物へと変化するはずなので
これを機にマインドコーチングの観点から、2017年にJ1昇格するためのマインドセットということで書いていきます。
※この記事はFC岐阜をメインに書いてますが、どの分野でも応用が出来るのであなたの人生に当てはめて考えてみてください。
【何と言っても、ゴール設定】
でも書きましたが、2016年シーズン序盤は5位の位置につけていたFc岐阜が降格争いをすることになった原因は、「ゴールの低さ」にあります。
ゴールとは、コーチング用語ですが「夢」とか「目標」とか言われるものです。
確かにほかのチームと比べて戦力が劣るかもしれませんが、
ぶっちゃけて言えば『マインドの使い方ひとつ』でパフォーマンスは180度変わります。
つまり、
どんな目標を持っているかで『選手の中にある本来持っている力を出すことが出来る』し
逆に『無意識的に力を抑えてしまって、勝てる試合も勝つことが出来なくなる』というわけです。
なので、冒頭で「本来持っているパフォーマンスを発揮して残留できた」と書きましたが、本当だったらあれくらいやれて当然のチームなんです。Fc岐阜は
だけどそれを今まで発揮できなかったのは、単にチームとして持っていたゴール(目標)が低かったからです。
【ゴールが達成できそうになると、エネルギーが湧かなくなる法則】
僕たちの脳の仕組みとして、ゴールと現状の差が出かければデカいほど、行動するためのエネルギーになります。
「あいつ今まで大した能力なかったのにすげえ成功してる!」って人は
当時の彼からしたら、間違いなくとてつもない現実離れしたゴールを持っています。
つまり
「今の自分からしたら現実的でないけど、叶えることができたら嬉しいだろうなあ!」
って目標を持っているからこそ、行動の原動力になって、想像ができない世界へと行くことが出来たんです。
だけどゴール設定には「ある注意点」があります。
それは、常に「その先」の目標を設定しておくということです。
上の図は、コーチングの書籍『「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人著』p.171のゴールに対して「常にその先」をきめておく理由を分かりやすく説明したものです。
ゴールを設定するときは、現状からできるだけ遠く離れたところに設定しなさいと、ルーと私(苫米地英人)は教えてきました。
この場合もやはり原理があります。
たとえを使えば、これは輪ゴムの原理(上の図)と同じです。
現状のあなたとゴールとに輪ゴムをかけたとすると、両者の間に距離があればあるほどゴムは緊張し、引っ張る力が強くなります。
引っ張る力が強くなれば、ゴールは自ずと達成しやすくなります。
(中略)
輪ゴムの原理(上の図)が示すように、ゴールが近づいてくると、ゴムの緊張は緩み、あなたをゴールに引っ張る力は弱まっていきます。
ですから、ゴール達成まで「その次」を考えないという態度ではいけません。
ゴールの達成が見えてきたら、より遠いところに「その次」のゴールを設定してやる必要が生まれます。(p169-170)
Fc岐阜は5位まで上がっていたのに、そのあと順位を下げてしまったのも、輪ゴムの原理通りです。
図は2016年明治安田生命j2リーグ順位の推移より引用しましたが、見事なまでに下がっています。
おそらくチームの中で「このままいけばJ1昇格できる」という空気があったと思います。
そうなると輪ゴムの原理通り
J1昇格に対してのモチベーションが上がらなくてポカミスをしたり、思った通りのパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。
それがラモス監督解任までに起こったことをマインドコーチの観点から分析したものです。
ちなみに輪ゴムの原理がもう一度働いたのが「2016年シーズンの最終節」です。
それまでのFc岐阜では考えることが出来ない最高のパフォーマンスを発揮して残留を決めましたが、
勝てなければJ3降格の危機もあったため「このままではマズイ」という力が働いて、本来もっていたパフォーマンスを発揮できたわけです。
なのでマインドコーチングの観点から提案するのは
「どうせだったらちゃんと脳の仕組みを理解して本来持っているパフォーマンスを発揮しましょうよ!」
ってことです。
【J1昇格を「通過点」にするくらい大きいゴールを設定しよう!】
だからこそ大木監督の下
新体制となった2017年シーズンでやるべき目標設定としては
J1昇格ではなくて、「その先」です。
J1に昇格するためであれば、優勝しなくてもプレイオフを合わせれば6位まででいいので
2016年シーズンのように、Fc岐阜が本来持っているパフォーマンスを発揮しにくくなります。
なのでJ1に昇格が来シーズン叶えたい目標であれば、「もうちょっと上の目標」に引き上げます。
それはチームによって違いますが
どうせだったらJ1優勝とか、AFC出場権獲得というゴールがいいんじゃないかと思います。
そうすると、どっちみちJ1で勝負が出来るのは2018年シーズンからとなりますが、
「本気でJ1優勝とかAFC出場を達成したいのであれば、2017年シーズンはJ1昇格することが当たり前だよね。」って感覚になります。
実力がともなってなくてOKです。
むしろ実力通りのゴール設定しかできないと、本来持っているパフォーマンスを発揮できなくなるのでやめてください。
なぜなら、僕達の脳は
「このまま続けたら達成できる」と思うと行動を抑制して、ゴールを達成させないように妨害してくるからです。
だかこそコーチング理論では、「現状を超えたゴール」というものが必要不可欠と考えいて、「現状」の定義については
単に今、自分がこうであるということだけの状態を指しているのではなく、「現在の状態が続いていたら、構造的に起こりうること」も現状と考えています。
そういう意味でもステップバイステップで目標を立てるのは最悪です。最初からデカいゴールを設定しましょう。
世の中、大きく考える人が成功します。
なので
2017年シーズンの目標を「通過点」にするくらいの「さらに先の目標」を設定しておくことが
FC岐阜がシーズンで飛躍するために大事なことです。
「でも、ハードなトレーニング必要だよ」って思うかもしれませんが
ゴール設定さえできてれば周りがとやかく言わなくても、選手自身の脳内にドーパミンやセロトニンという快楽物質がドバドバ出て練習することが楽しくてしょうがなくなるので、勝手にハードなトレーニングをするようになります。
なので安心してください。
ゲームをやりたい!と思った子どもが自分からゲームをプレイしたり
勉強が好きな子どもが勝手に机に向かって問題を解くようになるのと同じです。
【燻っている選手ほど、今がチャンス】
FC岐阜も、他のチームと同様選手の入れ替わりがありました。
たとえば、昨シーズン31試合に出場したDF岡根 直哉選手とか、27試合に出場したMF水野 泰輔です。
ほかにもいろいろな選手が退団して、「来シーズンはますます厳しい」と思うかもしれませんが、
これは、今まで試合に出れなくて燻っていた選手にとっては千載一遇のチャンスです。
「あの人がいるから試合に出れない・・・」という選手が持つジレンマがなくなったからこそ
逆にいえば、どんな自分にもなることが出来るチャンスが与えられたわけです。
(ぼくも経験したことありますが、マインドの使い方を理解してないとどうしようもない問題になります)
今まで通り、試合に出場できずに「あの人がいるから試合に出場できない」と燻りながらシーズンを終えるのか
「これを機に、『FC岐阜の中心選手になる。J2でもトップクラスの選手になる』」と心機一転してマインドを180度変えるのか・・・
ぼく自身も経験したし、色んな選手にコーチングを使ってきましたが、
選手自身のマインドが変われば
昨シーズンの結果なんて1ミリも関係なくて、想像が出来ないくらい大化けします。
そういった「奇跡」を何度も何度も体験してきましたが、「奇跡」は自分で起こすことが出来ます。
なぜなら、身体を動かしているのは、ぼくたちの脳でありマインドだからです。
つまり、「自分がどう思うか。それを達成したいと何が何でも強く望むのか」によって全くの別人へと生まれ変わることが出来るというわけです。
もしあなたが選手であるとしたら、「どんな選手になりたいですか?」
もしチームを率いていく立場であるあなたなら「チームとしてどこまで行きたいですか?」
来シーズンのことなんて、誰にも分りません。
だからこそFc岐阜はゴールは大きく、輪ゴムを引き延ばして成長の糧にしましょう!
以上、JJ1昇格も夢じゃない!?大木武監督が就任したFC岐阜が絶対にやるべきゴール(目標)設定の話in2017/ハイパフォーマンスアスリートコーチの観点から。
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